皮膚を採取したコトつづき [アナフィラクトイド紫斑病の治療と検査]
麻酔の注射を数カ所打った後、暫く置いてからメスを入れます。
その暫くの間、私の恐怖心はマックスです!
歯医者さんの麻酔があまり効かなかった時のコトが頭をよぎります。
このまま先生がいない間に逃げてしまおうか…。
皮膚を採取したコト [アナフィラクトイド紫斑病の治療と検査]
青い布の上に足を置いてカメラで足を撮影しました。
記録を残すくらい珍しいのか、どんな皮膚疾患でも記録するのか。病名を確定するのに必要なのか…?
緊張してる私をリラックスさせる為(多分)カメラのコトや あまり関係ない話を話をはさみながら準備をすすめます。
台の上に横になると何処を採取するかを検討します。丁度良いのが前側の膝の上か裏側に有ったようで、ココにワクをのせました。
ワクというのはテレビのオペのシーンで見たコトの有るようないかにも手術用って感じのやつです。
ここでも一瞬たじろぎました。
皮膚を採取するだけって言っても、これじゃあちょっとした小さなオペじゃないか?
目当ての箇所を消毒液で拭きます。
これもテレビのオペシーンで見たのと同じ、黄色い半透明の液をタップリめにササッと広げると、アルコールのツンとした匂いが鼻に入って来ました。
次に麻酔の注射です。
この麻酔の注射、なめてかかってはいけません!
少しチクっとかと思いきや、結構痛くて、思わず「ううっ」という声が出てしまいました。
4つ目の病院つづきのつづき
血液検査、尿検査と一回りして診察室に戻ると今度は、もう1つの検査が有ると告げられました。
この足の湿疹を切り取って、その皮膚の組織を調べるという物です。
「…切り取るんですか?」
「麻酔するので大丈夫ですよ。
麻酔の注射だけチクっとしますけど。」
これまで手術は一回もした事無いし、歯医者さんだっていやなのに?
その私の足を切り取ろうっていうんですか?
と、心の中で叫んでみたものの、拒否する理由も無いし、仕方なく組織を採取される事にしました。
準備も有るのと落ち着いて処置をする為、他の診察が全て終ってからにするので、12時半頃にまた出直してくださいとの事でした。
時間をあけるとよけい怖くなっちゃうのでした。
恐る恐る診察室に戻ると処置室に通され、先ずは湿疹の有る足の写真を撮りました。
4つ目の病院 つづき
先ずは詳しく検査してみて、結果によっては、2週間くらい入院になる事を告げられました。
「仕事的にも家庭的にも今入院はマズイんです!先生なんとかなりませんか?」
と私が取り乱すと、「色々と事情はあるのかもしれませんが、今この病気をきちんと治す方が大切ですよ。この病気が進んで腎臓が悪くなって、透析にでもなったらもっともっと大変な事になっちゃうので…。」
しっかりこちらの目を見て話して下さいました。
「それでは先ず尿検査と血液検査に行ってきて下さい。」
1度診察室を後にして検査室へ。
その後またさっきの診察室へ戻ります。
尿検査の結果はすぐに出て、もう先生に渡っていました。
「大方数字は大丈夫そうだけど、1つ気になるのは尿にタンパクが少し出ている事かな…。腎盂腎炎ですね。」
「腎盂腎炎?」
「膀胱炎みたいな物です。」
「背中が痛いのと関係ありますかね?」
(足の湿疹も治したいけど、背中の痛みの方が実害が大きいので、なんとかしたいよ〜!)
「背中のどのあたりですか?腎臓ならもっと下の方なんですけどね。」
(うーん、背中と足は別物なのかな…。となると、また別な方法で解決しないと。)
4つ目の病院へ
そんなこんなで結果、4つ目の病院に行く事になりました。
そこは今までのクリニックと違い、大きな総合病院の中の皮膚科です。
朝一番に予約を入れていたおかげか、あまり待たずに順番が回って来ました。
第一印象は「温厚な」というか、「見た目はムーミンみたいで中身は繊細そうな」感じがしました。(あくまでも私の感想ですが)
後ろに白衣を着た若い女の子が座っています。(多分研修医さん)
3番目に行ったクリニックで貰った紹介状と、2番目に行ったクリニックでやった血液検査と尿検査の結果を持参していたのでそれを見せて、軽くこれまでの経緯を説明し、足を見せました。
アナフィラクトイド紫斑病の説明が頭に入らない
紹介状をもらい、その日の内にすぐ紹介先の総合病院に電話を入れ、翌日の朝一番に予約をとりました。
と同時に、初めて耳にしたこのアナフィラクトイド紫斑病という病名を、ネットで検索。
先ほど先生が説明してくれたものの、意外に大掛かりなコトになってしまって、うろたえていた為、あまり頭に入って来ませんでした。
ええぇっ!大きい病院でないとダメなの?
このアナフィラクトイド紫斑病という病気は、街のクリニックを転々とするよりも、なるべく早く大きな総合病院で診てもらう方がいいコト。
腎臓や腸などの内臓にもこの湿疹(紫斑)が出ている事が有り、検査が必要な為、個人のクリニックではなく総合病院の方がいいそうです。
場合によっては入院なども考えられるので、そういった意味でも入院施設の有る所の方が良いとか。
「に、入院は、今入院は困ります!」思わず私の口から出た言葉。
すぐ紹介状を書くので何処がいいかと、近辺の大きな病院の名前を幾つかあげてくれました。
その中で丁度今家族が通っている病院の名前が有ったので、迷わずその病院の名前を告げると、
「その病院の皮膚科なら、とても温厚ないい先生がいますよ。その先生ならきっと、あなたの事情に合った、一番いい治療法を一緒に考えてくれますよ。」
と、ニッコリしながら伝えてくれました。
アナフィラクトイド紫斑病!病名がわかった瞬間
当日でも見てくれるというコトで、暫く待つと順番が来て、診察室に通されました。
そこに座っていたのは綺麗で可愛らしい感じの女医さんでした。
私の脚を見るなり、「これはアナフィラクトイド紫斑病ですね。」と言って、手元に有った本を見せてくれました。
その本には私と似た状態の、あざのような湿疹のようなモノが出ている部分の写真が大きく載っていました。
その表題に大きな文字で、アナフィラクトイド紫斑病という表記がありました。
その本の写真を指差しながら先生が、分かりやすい言葉で丁寧に説明をしてくれました。
まっすぐ私の目を見て、言葉を選びながら、優しい微笑みを浮かべながら。
3回目のクリニック選び [病名がわかるまで(身体の不調)]
そこで思い浮かんだのが、以前ネットで見て前から気になっていた病院です。
それは家から歩いて10分くらいの所にある、皮膚科とペインクリニックが一緒になった所です。
確か夫婦2人で立ち上げた比較的新し目のクリニックだったハズです。
2軒目のクリニックを調べた時に、本当はこちらが気になっていたのですが、基本予約制という記載が有った為、その時はすぐ診てもらえそうな別のクリニックの方を選びました。
皮膚科はともかく、ペインクリニックという聞きなれない科に興味を持ちました。
ペインクリニックというのは痛みを取り除く専門家だそうです。
痛みの通り道(?)みたいな箇所に麻酔を打って痛みを緩和させるというモノらしいです。
(私が今まで背中の痛みでお世話になっている、神経ブロック注射もコレと同じ技っぽい)
皮膚科と痛み!
今の私の症状に、もしかしたらぴったりハマるのではないだろうか。
そう考えた私は、そのクリニックにダメモトで、当日の当日で診てもらえるか、直接訪ねてみたのでした。
1月の後半には入っていたかと思います。
そのクリニックは気おくれするくらいキレイで新しいのが印象的でした。
待合室で待っていると、子ども連れの患者さんが多いようで、安心しました。
小児科ではないのに子どもが多いというコトは、治療が丁寧でお母さん達にも信頼されているというコトだと思います。
今度こそ何か進展が有るといいなぁと、期待が膨らみました。
そしてまた病院へ [病名がわかるまで(身体の不調)]
「とにかく病院に行こう!」
そう心に決めました。
とにかく病院に行く事にしたものの、何科がいいのか?
何処の病院がいいのか?
背中の痛みのコトを考えると整形外科か内科、湿疹のコトを考えると皮膚科かアレルギー科辺りが思い浮かびました。